今こそ叫ぼう!『#わたしを勝手に決めないで』

「国際女性デー」をご存知でしょうか。

女性の平等な社会参加の環境を整えようと国連が定めたものです。

「女性だからビジネスの話をしてもわからないでしょ」

「女性には出張させてはかわいそう」

「女性は客先では笑顔で対応してほしい」

このような「女性だから○○」の発言は、相手に気を遣っているような思いも汲み取れますが、実はジェンダー差別です。女性なら誰もが一回が受けたことがある差別でしょう。

2019年の国際女性デーには「#わたしを勝手に決めないで」のキャッチコピーがTwitterに溢れました。それは、多様化する女性の在り方を社会が受け止めようというメッセージです。

理不尽な思いから決別するため、今こそ叫びましょう!「#わたしを勝手に決めないで」

 

1、「国際女性デー」とは

3月8日は「国際女性デー」です。

1904年3月8日にアメリカで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしました。

1910年にコペンハーゲンで行われた国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う」日と提唱しました。

その後は戦争などで一時中止されていましたが、1965年代後半からの女性解放運動などで再び関心が高くなり、1975年3月8日に国連が「国際婦人デー」と制定。女性の平等な社会参加の環境を整備するよう加盟国に呼び掛ける日となっています。

2010年7月には、UN Women(United Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Women、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関)が設立されました。

 

イタリアではこの日、「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」とされ、男性が日ごろの感謝を込めて、母親や奥さん、会社の同僚などにミモザを贈ります。このことから「ミモザの日」とも呼ばれるようになりました。

愛と幸福を呼ぶと言われるミモザを贈られた女性たちは、そのミモザを誇らしげに胸や髪に飾ります。また、家事や育児から解放され、女性同士で外食したり、おしゃべりをして楽しみます。

黄色の可愛らしいミモザを飾った笑顔の女性たち、想像するだけでハッピーな気持ちになれますね。

2、女性を苦しめる「女性だから」の呪い

女性なら誰もが味わったことがある「女性だから」のフレーズとともに浴びせされる女性蔑視。今まで生きてきて男女格差を感じたことは多いはずです。

昨年、発覚した女子受験生が性別を理由に不合格にされていた医学部入試問題、週刊誌が大学の実名を挙げて女性蔑視的な特集を掲載した問題にしてもそうです。

どう見ても同年代の男性と仕事で劣っていることはないはずなのに、未だに存在する同年齢、同役職でも違う男女の賃金格差。

表向きは男女平等をうたっていても、管理職に就くのは男性ばかり。

掃除、お茶、雑用は女性にばかり頼む社内。

そこには「女性だから」のフレーズの繰り返しです。

 

「女性だから結婚、出産しても仕事を続けていられるかわからないでしょ」

「女性なのに残業大変だね」

「女性だったらもう少し整理整頓して」

発言する方は相手を傷つける気がないのかもしれませんが、言われた方は差別と感じます。そもそも、男女不平等が存在する、女性蔑視はダメいう認識をし、意識をしていかなければなりません。

 

でもジャンダー差別は女性が感じているだけではありません。

男性、女性両方に”女性はこうあるべき”、”男性はこうあるべき”という意識が存在します。

ざっと周りを見渡してもそうです。

映画館のレディースディはあるのに、メンズディはありません。

飲食店のレディースセットはお得感満載ですし、電車の女性専用車両はあるけど、男性専用車両はありません。

男性だから転勤、出張、残業できるはず。

女性と同様に男性も「男性だから」の呪いに縛られているのです。

 

世界のジェンダーギャップ指数において、2018年の日本の総合スコアは0.662。(0が完全不平等、1が完全平等を表します)順位は149か国中110位でした。

 

「女性だから」「男性だから」の呪いをなくさない限り、ジェンダー平等はないでしょう。

 

3、#わたしを勝手に決めないで

2019年の国際女性デーには「#わたしを勝手に決めないで」のキャッチコピーがTwitterに溢れました。

・女性だって、生まれつきハイヒールに慣れていたり足を閉じて座れるわけじゃない

・ただでさえ頑張ってる女性に「女性はもっと輝ける」「女性活躍を!」というのは本当のダイバーシティじゃない

・いちいちジャッジされることが多すぎるよね〜!

・女性アナは声が高いからスポーツ実況に向かない「スポーツ実況=男性」のイメージ

 

みんなが思っていること、感じていることを声に出して伝えることで、悩んでいるのは私一人じゃないんだと誰かに勇気を与えることができます。

 

今年2019年4月に東京・代々木公園で開催されたLGBTのイベント「東京レインボープライド」で歌手の青山テルマさんが話した内容が素晴らしかったです。

「男の子は青が好きで、パンツを履いて強くいなさいとか、女の子はピンクが好きで、スカートを履いて綺麗でいなさいとか、そういうことは世間が作った、ただの作り話」

引用:HUFFPOST

このように気がつき、意識するだけで世界が広がるでしょう。

 

雑誌の世界でも新たなムーブメントが起きています。

1995年創刊の女性誌VERY(光文社)は「シロガネーゼ」などの流行語を生んだように、かつての読者層は「裕福な専業主婦の奥様」。ところが今は「かっこいいママ」「働くママ」をターゲットにしています。

19年1月号の特集のタイトルは「『きちんと家のことをやるなら、働いてもいいよ』と将来息子がパートナーに言わないために今からできること」。エッセイストの紫原明子さんがツイッターで取り上げると、2日間で1万リツイート。ウェブ記事へのアクセスは通常より2割増えたそうです。
「君が働かなくても、僕の給料だけでやっていけるのに」

「え、買ってきたの?今日、ご飯作れなかったの?」

特集誌面には、普段ママたちの神経を逆なでしているフレーズが躍りました。

男女共同参画が叫ばれる中、夫の前時代的な意識や、社会に期待される妻の役割など、女性が日ごろ抱える葛藤。反響がとても大きかったといいます。(出典:日本経済新聞4月23日号)

 

わたしは女性であり、妻であり、母親である。

でも、そういった属性はあなたを決めつけ縛り付ける呪文ではありません。

あなたを勝手に決める、さまざまな声から解放されますように!

4、認める、受け入れる

例えば、職場にて。

「あの人は子どもがいて家を空けることはできないだろうから、出張を任せるのは止めておこう」という思いは、相手を慮っているようでいて、実はチャンスを奪っているかもしれません。その女性は自分の代わりに留守を任せられる家族がいるから、仕事への責任もあり出張をしたいのかもしれない。

 

これは”アンコンシャスバイアス”といい、ダイバーシティを妨げている一因です。

アンコンシャスバイアスとは誰もが持っている無意識の偏見です。(アンコンシャスバイアスとは?それがあなたの働き方を狭めている原因かも

今までの経験、自己防衛からくる思いこみなのです。

 

先に挙げた出張の例では、女性への配慮から生まれたアンコンシャスバイアスであって、悪の気持ちで生まれたわけではありません。しかし、「あの人は出張ができない」と決めつける前に、相手の思いを聞くというコミュニケーションが必要です。

 

”自分は無意識のうちに相手を決めつけてしまう癖があるので、気をつけよう”

と認めることがとても重要です。

 

意識し、受け入れる。

勝手に決めつけるのではなく、意識してコミュニケーションを取り、相手の思いを聞くことで、お互いにいい関係が作れるでしょう。

5、まとめ

女性の働き方は一様ではありません。

しかし、新しい事をチャレンジする度、のしかかる「こうあるべき」の呪い。

国際女性デーの「#わたしを勝手に決めないで」は多様化する女性を社会が認めようというメッセージです。

わたしたちを定義するものは何もありません。自分の価値観に縛られず。「こうあるべき」に縛られず。あなたは何にでもなれます。