働く女性たちに聞いた!私たちが会社を辞めた本当の理由
2017/7/17
20代も後半を過ぎると慣れが出てくる今の職場。後輩も続々と入ってきて、責任ある仕事を任されてきてやりがいを感じているものの、嫌なことが増えてきたのも事実。でも転職活動は大変そうだし、このまま我慢して働き続けたほうがいいのか悩んでいる方いませんか?
マイナビ転職のインターネット調査によると、20~35歳の正社員、71%が「仕事を辞めたいと思ったことがある」というのです。会社を辞めることはネガティブになりがちですが、他のみんなはどういった理由で辞めているのか分かれば、その今の不安や悩みがスッキリするかもしれません。
働く女性が仕事を辞めたくなった理由、参考にしてみてください。
目次
転職経験者に聞いた「会社を辞める本当の理由」を上司に言うか言わないか、気になりますよね。エン・ジャパンの調査によると、辞めたい理由をそのまま素直にぶつけた人は約半数!というデータに。半分の人はタテマエで退職しているということが分かります。
そして、会社に伝えた退職理由としてもっとも多かったのは「結婚、家庭の事情」でした。
家庭の事情と言われてしまうと個人の事情が大きく関わるため、たとえタテマエだとわかっていたとしても会社側は踏み込みにくい部分です。そのことをわかっているからこそ、多くの方が会社に伝える退職理由として挙げているようですね。
働く女性の本音はこれだった!
1位 人間関係
2位 評価/人事に不満
3位 給料が低い
〃位 社風が合わない
〃位 労働時間が悪い
6位 やりたい仕事じゃなかった
7位 待遇が悪い
やはり良く耳にする人間関係問題。性別関係なく、毎日顔を合わせる者同士、働くうえで人間関係はとても大事ですよね。
実際にどんな悩みを抱えているのでしょうか。
・法人営業/27歳「仕事は営業です。会社ではノルマがあり、数字に追われています。寝る間をおしんで働いていますが結果も出ず、さらに辛いのが周りに相談できる人がいないこと。誰も話を聞いてくれません。」
・メーカー勤務/27歳「責任のある仕事を任せてくれることはありがたいですが、トラブルが発生すると「何をやってるんだ!」と怒鳴られます。フォローもできない上司のもとでは働けないと、辞表を提出しました。」
・事務/29歳「私は社内にいる事がほとんどで時間きっちりで働いているのですが、とにかく女性同士の派閥が面倒くさい。入社当初は、大人になっても陰口が普通の会社に驚きました。」
このように、上司や職場での人間関係が理由で退職をしている人が多いようです。相談していい変化があるといいですが、相談相手すらいない職場では働きにくいですね。
昨今、働き方に対する考え方が柔軟になり、時間や場所にとらわれない自由さを取り入れる企業が増えてきました。改めて、女性の働きやすさも見つめ直されています。
ですが働きやすくなったからといって、個人の評価が落ちてしまっては働きがいが無くなってしまいますよね。評価と人事制度に不満を感じて辞めていく人も多いようです。
・サービス業/29歳「家族経営の会社で上層部はすべて親戚。直属の上司も社長の甥だったため、無茶な残業を押し付けられてもなかなか断れなかった。どれだけ売り上げを伸ばしても、昇進するのは社長に気に入られた人ばかり。社長や上層部に媚びを売ってまで、出世したいとは思わなかったので会社を辞めました。」
・営業/26歳「成績を残そうと夜な夜な働き、頑張ってきましたが、先輩を見ていても若くして昇進した人が0。結局、年功序列の考え方が抜けていないのだと気づき、自分の成績を正当に評価してくれる会社に転職しました。」
一般社員にとって不満があるものの、訴えても改善されにくいのがこの評価・人事制度ではないでしょうか。いい仕事をしても、評価されないとモチベーションは保ちにくいですよね。
不平を感じながら在籍するよりも、新たなフィールドで働きたいと退職理由第2位になっています。
同率3位で並んだのが給料の低さ、社風の合わなさ、労働時間の長さでした。どれも、就職活動中には必ずチェックする重要なポイントです。特に労働時間はいま大きく問題になっていますから、気になりますね。
・メーカー勤務/25歳「昇進の男女差が大きく、女性はある年齢に達すると基本給の昇給が無くなる会社でした。好きな仕事だから続けていましたが、同期の男性社員と給与差が開き、同じ仕事をしているのが馬鹿らしくなったので辞めました。」
・商社/25歳「入社した当時から残業時間が月に200時間を超えるような勤務状況が続き、その結果、体調を崩して入院する羽目に…。いくら仕事にやりがいを感じていても、体が悲鳴をあげていては長続きしないと判断し、退職届を提出しました。」
・事務/30歳「勤務中は社内が殺伐としていて、ランチ以外は息が詰まりそうでした。もう少し楽しい雰囲気で仕事をしないと毎日気が滅入りそうで辛かったです。」
未だに男女の昇格差があるのは驚きですが、会社から正当な評価が無いと、働きたくないと思うのは当然です。職場では社員と毎日顔を合わせますから、社風や会社の雰囲気も大事なポイントですよね。
入社する前と後でイメージが違ったパターンが6位に。希望する部署に配属されない事は想定できますが、仕事に対する姿勢や会社の方針にギャップがあると厳しいですね。
一般職/24歳「顧客のニーズに合った商品を提案する仕事に憧れていたのに、実際はその時々で会社が推奨する商品を売り、ノルマを達成する日々だった。しかも顧客に必要ない商品まで提案しなければならない。こんな会社の方針では顧客に対して申し訳ないと思い、違う会社に転職した。」
IT会社/25歳「SEをしています。入社3年目でも新しい企画やプロジェクトを全然任せてくれません。20代のうちに色々なことを経験したいと思っていたのですが、このままでは遅れをとってしまう気がしました。」
就職活動の時、自分がやりたい仕事やなりたい職業で会社選びをして、どの会社でも3年は働きなさいと良く耳にしますよね。
でも会社への不信感が募るようでしたら、転職をして新たにスタートを切り自分らしい生き方を選択している人もいるようです。
3位の給料や労働時間も待遇面に入りますが、ここでは福利厚生の意見が多かったようです。
コンサルタント/31歳「人手不足で有給が全く取れず、夜な夜な働くことも当たり前の業界です。給料が良い事だけが魅力で入社しましたが、体を壊す先輩もいて将来が不安です。時間関係なく電話が鳴るので常に携帯を手放せませんでした。」
人間関係や職場環境が良くても、やはり会社の待遇が悪いと働きにくいもの。入社するときは福利厚生もしっかりチェックしたいですね。
いかがでしたか、今回は女性の退職理由ベスト7位をご紹介しました。
その他に、分煙されていない、クーラーが強すぎるなど健康面に関する不満も。
職場環境は気持ちのよい空気を保ちたいですから、そういう不満はまとめて総務部に伝えるなどして、是非クリアしてみてください。グリーンを置くのもオススメです。
人はどんな環境であっても一度慣れてしまうと、新しく環境を変えることを難しく感じてしまうもの。ですが、自分のキャリアアップを築くには積極性が大切です。
自分の納得した道を進めるように、周りの意見も参考にしてみてくださいね。