ビジネス会食で気をつけたい食事マナー7つ
2018/4/20
働いていると、取引先の会社の人と会食する機会ありますよね。
個人で楽しむ食事ではなく、会社の人間としてその場にいるわけですから、社会人として恥ずかしくない振る舞いをしたいですよね。
でも、それって具体的にはどうしたらいいの?
くちゃくちゃ音を立てて食事をする社内の人に、
「音を立てるのは品が悪いのでNGです!」とは言えないように、食事マナーは他人があまり注意できません。
だからこそ、その人となりが見えてしまうのです。
そこで、今さら聞けない食事マナーを7つ教えます!
会食でスマートな振る舞いができるあなたに、取引先からの信用を得て、今後のビジネスがうまく進む、なんてこと起こりえますよ。
目次
会食は女子会と違います。個性を表現するファッションではなく、相手に恥をかかせることなく、お店にふさわしい服装をしましょう。
お店の指定があれば、あらかじめ調べ、ドレスコードや雰囲気を確認します。
パーティなのか、接待なのか、目的によっても変わるでしょう。
あくまでもビジネス上でのお付き合いですので、服装で迷った時は基本はスーツが好ましいです。
ただ、リクルートスーツのような地味な服装だと浮いてしまうかもしれません。
上品な落ち着いた色合いのスーツや、ワンピースだと明るく柔らかい印象になるのでおススメです。
ただ、気をつけたいのがスカート丈。
お座敷にせよ、椅子にせよ座ったらスカートは丈が短くなるので、気持ち長めがいいでしょう。
懐石料理やお寿司店のようなお座敷で靴を脱いであがることも多いでしょう
靴はサンダル、ミュール、ブーツは避け、パンプスを履きましょう。
パンプスの中敷は汚れていませんか?
ストッキングは伝線していませんか?
靴を脱いだ時、恥ずかしくないよう、足元にも注意が必要です。
最後に香水です。
香りは好き嫌いがあり、自分では少ししかつけていないと思っても、周りには迷惑がられていたりします。
料理は香りも楽しむもの。
香水の香りで料理の味がわからない、なんてことにならないよう、香水はNGです。
先方より先にお店に到着したら、お店に入らずに待つのがベターです。
もし、ウェイティングルームがあればそこで待ちましょう。ウェイティングルームがなく、お店の人に席に案内された場合、とりあえず下座の席に座るのがマナーです。
和食でしたら、入り口に近い席が下座、遠い席が上座です。
ただ、掛け軸やお花が活けてある床の間があれば、そこに近いのが上座になります。
洋食でも、上座、下座の位置は同じですが、西洋ではレディファーストの文化があるため男性より女性が先に席に着くのがマナーになります。
上司より部下が先に座るのは、日本では良しとしないので、臨機応変に対応しましょう。
お店によっては、上座下座がわかりにくかったり、窓からの景色がよく見える席が上座だったりします。
わからなければ、お店の人に尋ねます。
そして、「こちらの席は外の眺めがよく見えるとのことですので、こちらにどうぞ」とおもてなしの気持ちを伝えるといいでしょう。
夜の会食でしたらお酒で乾杯しまよね。
ビールやワインが用意され、自分たちで注ぐ場合、ビールは瓶の中ほどを右手で持ち、左手を瓶の下に添えます。この時、右手の甲が上に、ラベルが上に向くよう持ちます。
ワインも同様に考えます。反対にお酌をしてもらう時は、「ありがとうございます」といいながらグラスを片手に持ち、もう片手はグラスの下に添え注ぎやすいよう、少し傾けると好印象です。
ただし、ワイングラスはテーブルから持ち上げずに、手を添えるだけにするのがマナーです。
乾杯は、グラスをカチンと合わせたくなりますが、本来マナー違反になります。
グラスが割れてしまう可能性もありますし、音を立てるのは好ましくないからです。
乾杯はグラスを目の高さまで持ち上げるだけにします。この時、上司よりグラスの位置を下にすると、なおいいでしょう。
途中、相手のグラスが3分の1程度になったら、「いかがですか?」と聞いて注ぎましょう。少なくなっているからと勝手に注ぐのはNGです。
お酒の入った楽しい席で無礼講と言われたからと飲み過ぎないように、スマートに振る舞いましょうね。
今さら聞けないのが食事マナーではないでしょうか?
いくら美味しい料理を食べていても目の前で音を立てて食べられてはいい気持ちはしませんよね。
せっかくの会食を楽しむためにも、食事マナーに留意することはたしなみとして当然です。
和食の基本は箸の使い方です。正しく持てていますか?
してはいけない箸の使い方として、「舐め箸」、「握り箸」はもちろんのこと、箸の先から料理の汁を落とす「なみだ箸」、箸を器に橋のように置く「渡し箸」恥ずかしいのでやめましょう。
箸は使い方さえマスターすれば上品にみせてくれますよ。
また、やりがちなのが手をお皿のようにして添える手皿。これもマナー違反です。汁が多いものを食べるときは小皿を使うようにしましょう。
洋食では、和食以上に音をたてないよう気をつけましょう。
音を立てて食事をすると、相手にあなたの品格を疑われてしまいます。
スープは特に注意が必要です。スプーンでスープをかき集めるのも下品な行為になります。
ナプキンの使い方もマスターしておくとスマートです。
ナプキンは料理が運ばれる前に膝に乗せます。
指先や口元を拭く場合は、汚れた面を見せないように折りたたんだ内側を使います。
食事の途中で席を外すときは、ナプキンをきちんとたたんで椅子の上に置きます。
食事が最後まで済んだら最後にテーブルの上に置きます。
料理が美味しくなかったというサインになってしまうので丁寧にたたんではいけません。見苦しくない程度にナプキンをたたんで置いておきましょう。
こちらが招待しているホスト側なら、支払いはスマートに済ませたいものです。
ベストは予約の際などに、お店とあらかじめ打ち合わせしておくこと。
お開きになる前、トイレに立つふりをして会計をするか、名刺を渡しておき、請求書にして送ってもらうとスムーズな流れになります。
招待していただいているゲスト側なら、「ありがとうございます。美味しかったです」とお礼を伝え、相手がレジで支払っている間はお店の外で待ちます。
相手からすると、お金を支払う場面はみられたくないものです。そして、お店から出てきた相手に再度お礼を言いましょう。
会計が別々の場合は、目上の人から順に会計するのも覚えておいてください。
会食は親交を深めよう、これからの仕事を円滑に進めよう、お疲れ様の気持ちを持って、一緒に食事をするものです。
普段の仕事よりフランクな時間であるからこそ、その人となりが見えてきます。
楽しく、美味しく食事をしてもらうためには、気配りと心遣いは欠かせません。
お酒や食事の進み具合に気を配り、「いかがですか?」と食事を取り分けたり、お酒を注ぐ。会話が弾んでいるかに気を配り、相手が話しやすいよう聞き上手になりましょう。
また、ご馳走していただくことがわかっている会ではちょっとした手土産を用意するのも心遣いです。
食事に招待してくれた相手の年齢や性別によっても変わりますが、持ち帰りの負担にならない物、そしてお返しの心配がない、1000円程度の物を用意するといいでしょう。
帰りの際、タイミングを見て感謝の言葉共にお渡しします。
会が終わってホッと安心するのはまだ早い!
会食後は必ずお礼を電話、またはメールで伝えましょう。
タイミングは会が終わった直後か翌朝、遅くても翌日の就業時間までがいいでしょう。
ホスト側は時間を割いてもらった感謝の気持ちを、ゲスト側は率直にお礼の気持ちを伝えます。
ポイントはその方の思い出を伝えること。
仕事で具体的にお世話になったこと、趣味の話、料理の話などを自分の言葉で伝えると、相手の心に残ります。
結びは、ビジネス上の関係ですので、末永くお付き合いをお願いする一文を添えましょう。
大人の女性としてスマートな食事マナーはビジネスだけでなく、自分の品格になります。
会食では、一緒の時間が過ごせてよかった、またお仕事を一緒にしたいと印象付けられるようマナーを身に着けましょうね。