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SDGsとは何? わたしたちができること

SDGsとは何? わたしたちができること

2018/9/10

 

「SDGs」、最近よく目にし、耳にすると思います。

SDGsとはエス・ディー・ジーズと読み、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。

2015年9月の国際連合(以下、国連)サミットで採択されたもので、人間と地球のための行動計画であり、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた世界共通の目標です。

17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

国連というと、スケールが大きすぎて身近というよりも、個人の生活には関係ないように聞こえてきませんか?

しかし、このSDGs、私たちの生活に結びついたことであり、とても身近なことばかりなんです!

毎日の暮らしの中で、私たちにできることをしてみましょう。

 

目次

1、SDGs 17の大きな目標

1 貧困をなくそう

2 飢餓をゼロに

3 全ての人に健康と福祉を

4 質の高い教育をみんなに

5 ジェンダー平等を実現しよう

6 安全な水とトイレを世界中に

7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに

8 働きがいも経済成長も

9 産業と技術革新の基盤を作ろう

10 人や国の不平等をなくそう

11 住み続けられるまちづくりを

12 つくる責任つかう責任

13 気候変動に具体的な対策を

14 海の豊かさを守ろう

15 陸の豊かさも守ろう

16 平和と公正をすべての人に

17 パートナーシップで目標を達成しよう

 

SDGsの一番の理念は「だれも置き去りにしない」社会を作ることです。

経済も成長していき、持続可能な環境を作るにはどうしたらいいかを考え、上記の図のイラストにある17個の目標にまとめています。

今を生きる人びとによる未来の設計図といえるSDGs。

国連加盟の193カ国全てが合意し、理想の社会像を世界中の人が共有することができるのですから、すごいことですよね!

 

以下、国際連合広報センターの映像です。とてもわかりやすく紹介してあるので是非ご覧ください。

2、私たちが最低限知っておくべき事実

雑誌エル・ジャポン8月号で『GO GREEN 私たちのサステナブル宣言』という特集が組まれました。

トップモデルのジゼル・ブンチェンが子どもたちと木を植える写真から始まり、水や空気、海、森を守るためにセレブたちが行っている活動を紹介し、私たちにもできることを提案しています。(ハーベスト婦人画報社、エル・ジャポンより)

ファッションやカルチャーを全面にした雑誌で特集を組むのは、私たち働く女性に、世界で起こっていることをもっと知って欲しいからであり、私たちにできることがたくさんあるからです。

その中で、SDGsをより理解するために、私たちが最低限知っておくべき事実があります。

 

・地球の酸素の40%は熱帯雨林の植物が生み出している。

・ゴミの100%は人間のもの。

・埋立地に捨てられているゴミの80%リサイクル可能

海面は毎年3.2mずつ上昇している。

・毎日35tのゴミが海に捨てられいている。

・台湾は2030年までにすべての使い捨てプラスチック容器をなくすと公約。

・ドイツは2050年までに再生可能エネルギーの割合を60%まで引き上げることを目標にしている。

・服は1年ではなく2年着ることで、年間24%まで廃棄を減らせることができる。

・服を洗濯するとき、電力の80%が水の温度を上げるために使われている。

・世界の水の汚染の20%は、布の染めやトリートメントによるもの。

・15年前に比べて、服を買い換えるサイクルが半分になった。

・私たちのクローゼットの70%は着ない服

・2000年から2014年の間に服の生産量は倍になり、2014年には10兆枚を超えた。

・服が自然界で分解される時間は、リネンのベスト2週間、ナイロンタイツ30年、ポリエステルドレス200年以上

・一年で環境汚染が原因で亡くなっている人900万人、現在の環境汚染に直接影響を及ぼされている人3億2500万人

(出展:エル・ジャポンより抜粋)

 

地球がSOSを出しているのにこのままの生活で良いのでしょうか?

私たちが日々生活している中で、これらの数字を変えることができるはずです。

自分なりの持続可能なやり方を見つけていきましょう。

 

3、持続可能な社会のために私たちにもできること

貧困、飢餓、気候変動と言われても・・・。

とても自分の関わることのできる話ではないと諦めますか?

そんな私たちのために、国連は 『持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド』を提案しています。

出展:国際連合広報センター

レベル1、ソファに寝たままできること

レベル2、家にいてもできること

レベル3、家の外でできること

レベルごとに私たちにもできるアクションが紹介されています。そこには、

使っていない照明は消そう

印刷はなるべくしないで紙を節約しよう

請求書が来たら、銀行窓口でなく、オンラインかモバイルで支払おう

生鮮品や残り物、食べ切れない時は早めに冷凍しよう

窓やドアの隙間はふさいでエネルギー効率を高めよう

買い物はマイバッグを持参しよう

簡易包装の商品を買おう

詰め替え可能なボトルやコーヒーカップを使おう

サステナブル・シーフードだけを買おう

ナプキンは取り過ぎないように

ビンテージものを買おう

など、毎日の暮らしの中で私たちにできることが他にもたくさん紹介されています。

そう、世界を変えるためにあなたができることはたくさんあります!

 

4、サスティナブルファッションについて考えよう!

なかでもわたしたちが特に意識したいのは、サスティナブルファッションです。

 

私たちのクローゼットの70%は着ない服

15年前に比べて、服を買い替えるサイクルが半分になった

2000年から2014年の間に服の生産量は倍になり、2014年にはその数は10兆枚を超えた

(出展:エル・ジャポンより抜粋)

 

これを聞くと、ショックですよね。

洋服を生産するには、たくさんの水の汚染とそれに伴う環境破壊があります。

そしてプチプラの洋服を作るため、低賃金、長時間労働に拘束されている労働者がいて、その人たちは毎日の生活に苦しみ、家族に教育を受けられない子どもがいるかもしれません。

大量生産、大量消費の影のストーリーに心を寄せましょう。

 

ファッション業界が地球で2番目に汚染率の高い産業と言われているのに、あなたはまだ流行を追った1シーズン限りのファストファッションの洋服を買いますか?

 

洋服を買うときには、デザインと値段だけではなく、「誰が?」「どこで?」「どんなふうに作ってる?」という服作りの裏側と、「どんな風に着られるかな?」「長く大切にできるかな?」というクローゼットに入ってからを想像することが大切です。

質の良い、長年身につけていられる物を手入れをしながら着る、大人のファッションにはそういった余裕が素敵ですね。

 

5、エシカルな選択をしよう

*エシカル消費をしよう!

SDGs、私たちにできることの一つとして、エシカルな消費も有効です。

エシカル消費とは、人や自然を考慮して作られている商品を購入、消費することです。

スーパーに行くと、コーヒーやチョコレート、バナナなどフェアトレードマークがついている商品があるはずです。

フェアトレードとは、生産農家の生活改善と自立を支援し、児童労働をなくし、土地の環境を破壊することなく作られた商品ですから、それを購入することはエシカル消費になります。

最近はフェアトレードのバッグやアクセサリーなどがデパートやネットでも買えます。

可愛い物を買うだけで社会にいいコトができるエシカル消費は、私たちにこそできることですね。

 

*肉の消費を減らそう!

肉を作るには大量のエネルギーと資源が必要です。

大抵の家畜の肥料は穀物がメインです。その穀物を育てるのに、大量の農地、肥料、水を必要とし、トラクターや機械を使うので、温室効果ガスが排出されます。

また、肥料は海外からの輸入がメインなので、輸送にエネルギーもかかります。

アマゾンで進んでいる森林伐採は畜産のため、世界中で拡大する肉需要が最大の要因といわれています。

 

*ダイベストをしよう!

地球温暖化を悪化させる石炭・石油・ガスを含む化石燃料に依存する企業や、リスクの高い原発関連企業へお金を貸し付けている銀行から、地球に優しい銀行へ口座を移すことです。

銀行選びについてはここをチェックしてください。

https://letsdivest.jp/

 

*電力会社をシフトしよう!

2016年から電力小売が全面自由化し、新しい電力会社が生まれています。

火力発電、原子力発電からの調達はしない、再生可能エネルギーを中心に供給している電力会社にシフトしませんか?

切り替えには5分もかかりません。

電力会社選びにはここをチェックしてください。

http://power-shift.org/choice/

 

6、まとめ

今年の夏は酷暑と言われ、気候変動で日本でも様々な自然災害がありました。

気候変動の原因が気球温暖化で、このままでは地球がヤバイと思っていても、一人では何をしたらいいのかわかりませんよね。

SDGsという世界共通の目標ができたことは地球にとって大きな一歩です。

17の項目を見ながら、2030年までに何ができるか考えてください。

決してひと事ではなく、わたしたちがちゃんと考えて選択をしていけばいいのです。

 


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